3つの基礎練習メニュー、
2回目の今回は指慣らし編です。
前回のロングトーンに続けて、行うようにしましょう。

まず、練習のポイントです。
① 無理のないテンポで
② 指の力を抜いてリラックスした状態で
この2点が大切です。
目的は指の柔軟性を身に着けることにあります。
緊張したり、強張った状態の指は、柔軟には動かせません。
そのためにも、上記2つのポイントは重要です。
早いフレーズへの対応というより、正確な運指に重点を置くことが大切です。
〇 指がリラックスした状態を保ち、
スケール(音階)に応じて、指をしっかり離す。
〇 指がリラックスした状態を保ち、
スケール(音階)に応じて、指を正確にホール(指孔)に下す。
この2点です。
練習に使う譜面はこちらです。

〇 ブレスの指定は入っていません。
小節終わりに等間隔でブレスしてください。
〇 高音域では、楽器を落とさないように、適切にホールド(支持)しましょう。
過去記事
高音域を演奏するときは、楽器のホールド(支持)を♬
〇 譜例【A】のパターンは、は、各音タンギングを用います。
〇 譜例【B】のパターンは、スラー練習の一例です。
練習方法
①メトロノームをセットします。
譜例ではテンポ60を設定していますが、それ以下でも構いません。
余裕をもってテンポを設定してください。
ただし、設定したテンポに準じて、
テンポがバラつくことなく、正確に演奏することを心がけましょう。
②トーンホール(指孔)は、とにかく力を抜いて指がリラックスした状態で押さえること。
指がトーンホール(指孔)を真上から覆っていれば、
力を入れて押さえなくても正確なピッチ(音程)が保てます。
③最初から全部通して演奏しようとしないこと。
この練習の目的は、
リラックスした運指のための、指の準備運動
でしたよね。
何度も言いますが、
『指がリラックスした状態を保つ』
ことの練習です。
と思っていても、力が入ってしまうんです(笑)
最初は冒頭2小節の反復だけでも、十分です。
とにかく、指を余計な力で束縛しないことがまず大事です。
それと、無理な練習メニューは続きませんから(-_-;)
冒頭2小節の反復であっても、日々積み重ねることで
体は順応して行きます。
それに応じて、反復する範囲を広げていくプロセスを推奨します。
継続することが、大切なのが基礎練習です。
次回は
基礎練習編③タンギング
を取り上げたいと思います。