翁工房製作の土笛、『縦笛・誘(いざない)』のサンプルがやっと仕上がりました。
開発期間おおよそ2年。
とは言っても休み休みなのですが💦
オカリナという坪状楽器(閉管)が、
たいへん美しく安心する音色を響かせることは、
このブログをご覧いただいている皆様はすでにご承知のことですよね。
ということは…
リコーダー、ケーナ、
はたまたフルートなどの木管楽器、
飛躍しますが、トランペットなどの金管楽器…
など数多の吹奏楽器がそうであるように、
脱、坪状....
開口部を設ければ、よりよく響くのではないか…。
と、職人ではないボクは漠然と思いました。
それが、開発のきっかけでした。
以降、ケーナや縦笛、リコーダーなどの構造を調べ、
音程(周波数)と指孔の関係、
基本周波数(ルートの調性)と径の関係…etc
の情報を入れて、製作段階に進みました。
使用する土は、信楽極上特赤すいひ粘土を選択。
理由は以前、
愛用している森の音オカリナの製作者横澤さんより
教えていただいていた土で、
この土を使って作ったオカリナが大変良い響きでした。
そのため、作業場には常備していました。
製作担当、というか、製作職人は妻の担当です。
ボクはお恥ずかしながら「超」がつく不器用者で、
小学生のころからまともな工作品を目にしたことがありません💦
なぜだかわかりませんが、
とにかくそういう事情なので…(笑)。
それからが一筋縄ではいかず、障壁の連続でした。

データを参考にしつつも、
データとリアルの狭間で試行錯誤を続け、
この度、やっと安定したC管サンプルの仕上がりにたどり着きました。

焼成は温度管理を行いつつも『素朴さ』を大切にしたかったので、
庭に作った薪窯で行いました。
現時点では、
外観にはまったく化粧などは施していない、
不愛想なルックスですが💦

今後、製品化に向けて、
さらに微調整を行い、
ルックスを整え、
7月ごろには販売につなげたいと考えています。
動画は、写真のサンプルを使用したデモ演奏です。
今後もいろいろな楽曲で、
デモ演奏を公開しようと思っています。
『縦笛・誘(いざない)』の製品情報は、
2023年6月をメドに、当「オカリナの小部屋」内に
掲載予定です。
もし興味をお持ちいただけた方は、ご覧ください。
簡単ですが、製作レポでした。
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