六月も終わり、明日から七月。
2023年も折り返しを迎え、
いつもの蒸し暑い夏の気配が
いっそう身近にかんじられるようになりました。

自宅近くで
先日、あるご縁でカメラマンの方とお話させていただく機会に恵まれました。
実は印象に残る写真を撮られる方は、ずっと昔から憧憬の的なのです。
「写真展」というポスターなどを見かけると、つい立ち寄ってしまいます。
でも、専門的な見地は持ち合わせておりません。
あくまでも、好みに左右されるのですが、
風景、植物、人物…
そんな作品をよく眺めています。
近年、スマートフォンの普及でカメラ=写真が、ぐっと日常化しました。
スマートフォンのカメラは優れものですよね、
簡単に、綺麗に想い出をメもることができます。
しかし、若干テクニカルで印象に残る写真・・・
たとえば
背景が綺麗に、かつカラフルにぼやけて被写体がくっきりと浮き上がった生花とか…
空気の温度感や香りが伝わってくるような山岳写真とか…
そんな写真を撮ってみたいと(笑)
そこで、一眼レフのカメラを買って撮っているのですが、
どうしても理想とする写真とは程遠いのです。
前置きが長すぎますね(-_-;)
そこで、先日お話させていただいた機会を利用して、
『背景が綺麗に、かつカラフルにぼやけて被写体が浮き上がった生花』
のポイントをお尋ねしました。
専門家に尋ねる内容ではありませんよね。
失礼にも気づきませんでしたが(笑)
多分気遣われて、
ボクのスキル不足には触れずに、
うまく撮れない原因は、カメラのグレードだとご説明くださいました。
その時は、そんなものか…
と別段深く考えることもなく納得したのですが…。
今日、治療のため病院へいきました。
通院している病院は庭が広く、一面に多くの種類のバラが植えられています。
待ち時間、カメラを肩に散歩をしながら、撮影に臨みました。
そして、ハタと気づきました。
まさに達観。
その瞬間、すべてが腑に落ちました。
あの~ダラダラと文章を連ねていますが、
文才の欠如は如何んともしがたく…お許しください。
写真の上手な方ととボクとでは、被写体に対して見ているポイントが違う…
ということ。
フォーカスしているポイントが、別物なのだろうということです。
見え方まで違っているのだと感じました。
だから、構図も異なる…?
やはり才能…ですね。
おそらく同じカメラを持って、
同じ被写体を同じ時に撮影したとしても、
写真の説得力はぜんぜん違うということになりますね。
実はボクは、先日の話に出てきたような、高品質なカメラの購入を考えていました。
が…あっさりと諦めました。
もう止め(笑)
散財が回避できたのは幸いです。
まず、その眼を養わないと、作品は変わらないと気づきました。
その類のセンス素養があれば…ですが💦
考えてみれば、音楽もまったく同じですよね。
たとえばスティーブ・ルカサーというギタリスト。
彼と同じモデルのギターを手にしても、
彼の演奏performanceや説得力は得られるはずもありません。
同じ譜面を見て演奏したとしても、
表現される音楽は、演奏者の理解度(スキル)に応じて千差万別。
納得させる演奏のためには、やはり深い造詣が欠かせません。
けれど、もう一点。
音楽、おそらく芸術全般には、正解がない。
それも、また真。
ずっと音楽に携わってきていながら、
そんな基本的なことに再度気づかされる自分は、
当たり前ですが、まだまだ…。
治療を受けるベッドの上で、
点滴が終わるまでの2時間、
つらつらとそんなことを考えていました…
『弘法筆を選ばず』
改めて身に沁みました。
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